個人スポンサーという“もう一つのチーム”
勝敗は、いつも演技台の上で決まる。
だが、その一瞬に至るまでの時間は、驚くほど長い。
早朝の体育館。
まだ暖まりきらない器具に手を伸ばし、
誰にも見られない反復練習を重ねる日々。
社会人として働き、
指導に立ち、
夜にもう一度、自分の身体と向き合う。
それが、ジュンスポーツ北海道のアスリートたちの日常だ。
彼らは、いわゆる「実業団選手」ではない。
競技だけで生活が成り立つわけでも、
企業の看板を背負って戦うわけでもない。
それでも彼らは、
「北海道から、日本の頂点へ」という同じ志を共有している。
支えるのは、企業だけでなく「人」でもいい
プロスポーツの世界では、スポンサーといえば企業が中心だ。
だが近年、静かに広がり始めている動きがある。
「個人が、個人を支える」という関係性だ。
女子バレーボールチーム アルテミス北海道では、
ファンや地域の人々が“個人サポーター”として選手を応援する仕組みを築いてきた。
株式会社アドレには現在、アルテミス北海道所属選手が4名在籍している。
そこにあるのは、ロゴ露出や広告価値だけでは測れない関係だ。
「この選手の挑戦を、見届けたい」
「この人の努力に、少しでも関わりたい」
その想いが、競技を続ける力になっている。
ジュンスポーツ北海道の
アスリートサポーター制度(個人スポンサー制度)も、
同じ思想から生まれた。
スポンサーではなく、サポーター
この制度で、私たちが大切にしているのは言葉だ。
あえて「スポンサー」ではなく、「アスリートサポーター」と呼んでいる。
理由はシンプルだ。
支援する側と、支援される側が、
上下ではなく、横並びの関係でありたいから。
支援金は、遠征費や用具費、競技環境の整備に充てられる。
一部は、次世代を担うジュニア育成にも還元される。
そして何より、
「誰を応援しているのか」が、顔の見える形で伝わる。
それは、SNSでの発信かもしれない。
大会後の短い報告かもしれない。
あるいは、会場で交わす一言かもしれない。
応援されることで、人は強くなる
人は、期待されると強くなる。
それはスポーツの世界でも、変わらない。
「見てくれている人がいる」
「この応援に、応えたい」
その感情が、もう一回の練習を生み、
もう一歩の踏み込みを生む。
ジュンスポーツ北海道は、アスリートを“結果だけの存在”にはしたくない。
勝った時だけ評価され、負けたら忘れられる存在にもしたくない。
だからこそ、
支援の形そのものを、丁寧に設計する。
北から、共に挑む
このチームは、北海道にある。
移動距離も、環境も、決して有利ではない。
それでも挑む。
それでも続ける。
アスリートサポーター制度は、寄付でも、施しでもない。
同じチームの一員として、
「北から挑む物語」に参加する方法だ。
演技台の上には立たなくてもいい。
それでも、確かに戦っている。
あなたの応援は、
今日も誰かの練習を、
静かに支えている。
個人スポンサーという“もう一つのチーム”。