第80回全日本体操個人総合選手権
第80回全日本体操個人総合選手権。8名が挑み、それぞれの全日本が終わった。
決勝の舞台では、長﨑柊人があん馬2位、中川将径が同4位。青木龍斗は跳馬6位。
個人総合に挑んだ青木翔汰は全6種目×2日間を戦い抜き20位。
北海道から乗り込んだ選手たちが、日本最高峰の場で確かな結果を残した。
一方、結果表に順位が刻まれた者だけが戦ったわけではない。
板橋悠迅は個人総合47位。今季加入し、社会人として初めて全日本の6種目を回り切った。
豊澤鉄平は44位—最終種目・鉄棒でふくらはぎが痙攣した。昨年同様にアクシデントが襲った...。それでも競技を続けた先の順位だ。
岡部蓮は跳馬種目別18位。決勝枠まであと一歩、7位通過という壁をリアルに知った。
前田航輝はコンディション不良により平行棒を棄権、コーチとしてチームを支えた。
8人分の全日本が、今シーズンの土台になる。
次戦はNHK杯。青木翔汰は個人総合、長﨑柊人と中川将径はあん馬、青木龍斗は跳馬で出場する。
なかでも長﨑は、種目別枠での日本代表選考を見据え、世界ランキングトップ相当のスコアが求められる舞台に挑む。
全日本2位の演技を、さらに上へ。数字で、代表を掴みにいく。
前田航輝(コーチ)
チーム全体として収穫のある大会。種目別での強さを発揮できた一方、個人総合の決勝進出は1名にとどまり、オールラウンダーとしての課題が残った。
青木翔汰
2大会連続でミスなく安定。ただ順位は下降。NHK杯に向けて、攻めと抑えの緩急を意識し得点を伸ばす。
中川将径
出来栄え不十分ながら決勝で14点超え・4位。練習・試技会から完璧を追求する。
豊澤鉄平
コンディション管理が昨年より改善。最終種目鉄棒でのダブルスイングが悔やまれる。局面での集中力と普段からのイメージ強化が課題。
板橋悠迅
得意の鉄棒・鞍馬で力を発揮。苦手種目の演技構成が課題。着地・終末技まで攻め切る練習を増やす。
青木龍斗
指の怪我明けで決勝進出。1本目ロペス完璧、2本目ローチェは転倒。2本両方の完璧な跳躍を安定させる。
岡部蓮
着地の乱れで予選敗退。デュアルキャリアへの適応も課題。仕事とアスリートの両立に慣れながら連覇を目指す。
長﨑柊人
スピードとオリジナリティで2位。倒立系(セアー倒立・ペルラン降り)に各0.2点の減点。倒立系の精度を上げ、15点台を狙う。
工藤友也(コーチ)
怪我なく、大きなミスも少ない締まった試合。ただDスコアの差が順位に直結しており、全体的な底上げが急務。個人総合組はDスコア向上、あん馬組は細かいミス削減、跳馬組は着地スティックボーナスまで意識する段階へ。Eスコアに加え、次戦はDスコアの強化に専念して臨む。
中川将径(選手)
通し練習を重ね完成度を高めて臨んだが、思うような結果が出ず悔しい大会に。あん馬で決勝進出できたことは成果として受け止めている。NHK杯ではさらに完成度を高め、あん馬スペシャリストたちと真っ向勝負する。
長﨑柊人(選手)
今シーズンの初戦として予選通過・決勝2位と良いスタート。演技の中身のクオリティは上がっているが、セアー倒立と下りは改善が必要。NHK杯では間に合わなかったマヌキャン・Hコンバインを組み込み、世界ランキング1位を上回るスコアを狙いにいく。
岡部蓮(選手)
跳馬では、練習でドラグレスクを安定して立てる回数が少ない中、本番でしっかり立つことができたのは自信につながりました。ただ、以前のように着地までまとめ切ることができなかったので、そこは今後の課題。2本目のヨー2も段階的に戻していきながら、まずは5月3日の選考会にピークを合わせていき、その上で、安定感と完成度を高め、質の高い演技を目指していく。